実家の書棚でお宝本発見!その名も「囲碁による児童教育 ―碁は秀才を作るー」
昭和56年発行の本です。
著書の南和昭先生は何を隠そう私の囲碁の先生です!(`・∀・´)エッヘン!!
子供の頃の記憶なのであいないなところも多いのですが、確か私が小1の時、2歳上の小3の兄が少年少女囲碁大会の県予選にでて、まぁまぁいい成績だったのかなぁ?(県代表になったのかも?その辺は全く覚えてない)それを見た、大阪から来て石川に子供囲碁教室を開いたばかりの南先生がこの本を携えて我が家にやってきて、ぜひとも我が教室に!とスカウトされたのでした。
白髪で仙人のような得も言われぬオーラを漂わせていた南先生の説得力たるや半端なく(見た目だけでなく実績もすごい方でした)我が家の両親はしっかり心酔し?その後ほどなくして南先生の囲碁教室に通うことになりました。
このエピソードからもわかる通り、私は兄のついでの存在で全く囲碁にやる気はなく、教室ではいつもしゃべってばかりで、他の生徒の邪魔ばかりをしていました。やる気ないのはまだしも人の邪魔をするのはいただけませんね。〇十年越しに深く反省しておりますm(__)m すみませんでした(-_-;)
それにしてもこの本、今読んでも面白い!もちろん昭和の教育本なので令和の常識に照らし合わせると、ちょっと行き過ぎなんじゃ・・・と思うところはあります。
例えば、棋譜を早く覚えた子が覚えられなかった子の太ももを木の棒で叩くとか、いまやったら完全アウトですw
でもそんなの関係ねぇー!叩かれたくなかったら早く覚えられるように努力すりゃいいんだー!というのが昭和の考え方です。
変なところ(←今の価値観で言うと)を抜粋してしまいましたが、すばらしいこともたくさんかかれています。まず表紙に書かれている文言からして熱い!
宇宙的な創造の世界、くめどもつきぬ興味、鍛えぬかれる思考力、学業を支える記憶力、難関を突破する集中力、全体的に把握する大局観、そして礼節。非行と無縁の、自立心を持った英知ある子を育てるために囲碁を!すべての学校に囲碁クラブを!すべての母親にこの本を!
熱い!発火しそうなくらい熱い!でもページを開けば、さらに情熱がほとばしります。読み手の心もどんどん熱くなってくるほどです。
本当にすばらしい教育的観点をもって囲碁を指導してくれていたんだなぁと、大人になった今だからこそわかることがたくさんあります。
南先生は今はもう亡くなってしまって、直接お話しすることはできませんが、本を通して先生の思想を知ることができて本当によかったと思います。
素晴らしい本を残してくれた南先生に心からの感謝と哀悼の意を表します。